結婚式でのパンツスタイルのマナーとは？素敵に着こなすコツを紹介

はじめに

最近では結婚式でのパンツドレスの認知度が高まっています。パンツドレスをかっこよく着ていきたいと思っている人も、結婚式にパンツドレスがふさわしいかどうかを問われると、正直細かいマナーなど、どんな決まり事があるのかよくわからないという人もいますよね。今回は、結婚式におけるパンツドレスのマナーや着こなしのポイントなどについてご紹介します。

パンツスタイルとは

パンツスタイルの特徴

クールなパンツスタイルでありながら、フェミニンでドレッシーな印象を与えるのが特徴です。またスマートなシルエット、優雅さを重視したデザインになっており、動きやすさも魅力です。

デザインや素材の幅が広く、バリエーションも豊富です。普段からパンツ派というクールな女性によく選ばれています。

パンツスタイルは2種類

パンツスタイルは、大きく分けて2タイプあります。

1枚のつなぎとして着られるオールインワンドレスと、上下が分かれているセットアップドレスです。

セットアップドレスは上下のカラーや素材がそろっているので、一見ワンピースのように見えるのでとてもエレガントですよ。

結婚式にパンツスタイルはあり？

パンツスタイルは、洋装のドレスコードでいうと「準礼装」や「略礼装」に当たります。ですので、完全にフォーマルなスタイルではありません。

格式の高いパーティーなどでは、女性はパンツよりもスカートのほうが格上だとする場合が多いため、パンツスタイルは比較的カジュアルな装いだと捉えておいた方がよいでしょう。

親族や主賓として結婚式に参列する場合は、きちんとした礼装で参加することが求められます。

お呼ばれコーデの服装マナーについては、結婚式や二次会での【お呼ばれコーデ】失敗しない服装マナーとはをご覧ください。

結婚式でのパンツスタイルのマナー

パンツスタイルで良いか確認する

女性がフォーマルな場にパンツスタイルで出席するようになったのは、比較的最近のこと。

そのため、参列者に年配の親族が多い結婚式に参加するときは、事前に新郎新婦にパンツスタイルで参加しても良いか確認をとっておきましょう。

パンツスタイルで出席でも問題ない結婚式スタイル

パンツスタイルで出席しても問題がないのは、【ガーデンウェディング】や【レストランウエディング】などカジュアルなウェディングスタイルの場合。

また1.5次会や二次会にもパンツスタイルで出席しても問題はないでしょう。パンツスタイルで出席できるのは、新郎新婦がカジュアルなスタイルを推奨してる場合と捉えましょう。

上下がバラバラに見えないものを選ぶ

上下に分かれているセパレートタイプの服装は、「別れ」を連想させると、かつて結婚式では縁起が悪いものとされてきました。

たとえワンピースであっても、バイカラーがあまり良くないと言われるのはそのため。パンツスタイルのセットアップドレスを選ぶ際には、上下が同じ色で合わせるように選びましょう。

肌色のストッキングを着用する

パンツスタイルで行く場合も、肌色のストッキングを着用するのがマナーです。パンツスタイルであれば膝下丈のストッキングでもかまいません。

ヒールを履いた時に見える足の甲が素足にならないようにしましょう。

つま先が隠れるパンプスを着用する

パンツスタイル以外のときも同様ですが、結婚式ではつま先が隠れるヒールのパンプスを選ぶことがマナーです。かかとも隠れるタイプを選びましょう。

パンツスタイルの場合は、細めのヒールを合わせると、おしゃれでエレガントな雰囲気になりますよ。

ビジネススーツはNG！

パンツスタイルのワントーンコーデならビジネススーツもOK？と思うかもしれません。しかしお祝いの場である結婚式。

いくらドレスコードが「略礼服」や「平服」であっても、決して通勤スタイルのようなビジネススーツで出席するのはやめましょう。結婚式でのスーツの素材や、小物は華やかなものにすることがポイントです。

お呼ばれ靴のマナーに関して【結婚式のお呼ばれ靴のマナーとは？】NG靴や選び方のポイントをご紹介で解説していますので併せてチェックしてみてください。

パンツスタイルがNGな場面

上司や主賓として出席する結婚式

あなたがゲストを代表してスピーチを行い、参加者の注目を集める主賓であるなら、より品格が求められる立場として、カジュアルに見えるパンツスタイルは避けた方がよいでしょう。

上司として参加する場合も同様です。立場的に考えて、より形式を大切にしたコーディネートを心がけましょう。

親族の結婚式

新郎新婦の両親や、近しい親族の場合、結婚式のスタイルにもよりますが、「正礼装」または「準礼装」で出席することがほとんどです。親族として結婚式に出席するなら、格の低いパンツスタイルは避けましょう。

ただし、妊娠していたり、体調が悪かったりと、やむを得ない場合は例外です。

伝統を重んじた格式高い結婚式

格式高いホテルウェディングや、伝統を重んじる神前式、またマナーを重視する人や年配の人が多い場合は、パンツスタイルを避けた方が無難です。

会場の雰囲気やゲストをあらかじめ新郎新婦に確認しておくと安心ですよ！迷ったときは着物などにすれば間違いなしです。

パンツスタイルの注意点

裾丈のバランス

パンツスタイルは、裾丈によって見た目の印象がガラリと変わります。裾を引きずっていたり、逆に丈が短すぎたりすると、だらしない印象を与えてしまうので注意が必要です。

靴を履かない状態で選んでしまうと、高いヒールを履いた時に裾丈が短く見えることもありますので、当日履く靴と同じ高さの靴で試着することがポイントです。

暗くなりがち

黒やネイビーなど暗い色のパンツスタイルは、ビジネスライクに見えることがあります。

パールのネックレスなど、大ぶりで華やかなアイテムを身に付けて、バランスをとるようにすると良いでしょう。

カジュアルに見える

デザインがシンプルなものは、実際に着用してみると、思っていた以上にカジュアルに見えたり、ボーイッシュに見えたりしてしまいます。

シンプルなパンツスタイルには、アクセサリーやバッグはできるだけ華やかなものを。

パンツスタイルはどんな人におすすめ？

幹事や余興を頼まれている人

結婚式での中盤に行われる余興で、スピーチやダンス、楽器演奏など、結婚式の盛り上がりに参加される人は、準備が必要だったり、動き回ったりすることが多い場合があります。その場合は動きやすいパンツスタイルがおすすめ！

また、二次会の幹事などを任されている場合、ゲームの手配や出し物の準備など、慌ただしく動き回らないといけないシーンが多くあるならぜひパンツスタイルにしましょう。

受付を任されている人

新郎新婦の代わりにゲストをお迎えする受付係を任されているなら、清楚で明るく、きっちりとした雰囲気が重視されます。

パンツスタイルなら、すっきりとしたシルエットでありつつも、フェミニンさを兼ねそろえています。そんなパンツスタイルは、受付のイメージにふさわしく美しく見えるのでおすすめですよ。

子連れで結婚式に参加する人

赤ちゃんや小さな子どもと一緒に結婚式に参加する場合、パンツスタイルはおすすめです。

途中でのオムツ替えや、食事の補助などの動きやすさはもちろん、コーディネートが簡単なのもポイント。袖があるタイプを選べば、羽織りいらずで着くずれも気にせずに1枚でおしゃれに過ごせますよ。

背が高い人

結婚式のマナーとして、過度な露出は避けなければいけません。しかし、普通のドレスだと丈が足りないという方にはパンツスタイルはぴったりです。

むしろ高身長をいかしてかっこよく着こなせるのは、背が高い人の特権。かっこよくクールに着こなせば、他の人とは違った装いで目をひくかも！

お呼ばれドレスにマンネリ化した人

結婚ラッシュなどでお呼ばれされる機会が多い時期が重なると、毎回同じようなドレスから雰囲気を変えたい…など、悩みを抱える人も多いですよね。

そんなあなたには、一度パンツスタイルを試してみてはいかがでしょうか。またパンツスタイルは着こなすのが難しいと感じる女性には、華やかでフェミニンなガウチョタイプのパンツスタイルなどもおすすめですよ。

パンツスタイルを素敵に着こなすポイント

結婚式にパンツスタイルで行く際には、具体的にどのようなコーディネートをすればよいのでしょうか。お祝いの席にふさわしいコーディネートのコツや、素敵に着こなすポイントをご紹介します。

また、パンツスタイルに合わせる冬コートは、冬の結婚式にお呼ばれしたら…アウターの選び方！寒さ対策&服装マナーでご紹介していますので併せてご覧ください。

シルエットにこだわる

パンツスタイルをおしゃれに着こなすためには、シルエットの見せ方が大事。フェミニンな印象を与えたい場合は、腰の位置にポイントを置き、くびれがはっきりわかるようにすることがポイント。

すっきりした印象にしたいのであれば、縦長のシルエットにこだわってみてくださいね。

小物は華やかなものを選ぶ

パンツスタイルのコーディネートでは、アクセサリーやバッグなどの小物が重要なポイント。

思っていた以上にカジュアルに見えたり、ボーイッシュに見えたりしてしまうのを避けるため、パールのアクセサリーやスパンコールのクラッチバッグなどできるだけ華やかなものを選ぶようにしましょう。小物ひとつでグッと女性らしさが増しますよ。

羽織り物を合わせる

羽織り物をプラスすると、パンツスタイルだけのときとはまったく違った印象を与えることができます。

スタイリッシュなパンツスタイルには、半袖のボレロを合わせると優しい印象に。きっちりしたジャケットを合わせればクールな印象になります。大きめのレースストールをまとえば、エレガントで女性らしく見せることもできます。

素材にこだわる

パンツスタイルは、デザインや素材の選び方によってはカジュアルに見えてしまいます。カジュアルに見えるパンツスタイルこそ、素材やシルエットにしっかりこだわって選ぶ必要があります。

綿素材のジャンプスーツは、いくらデザインがおしゃれでも普段着に見えてしまうので避けましょう。

おすすめの素材は、光沢のあるサテン地や、ゴージャスなレースがあしらわれた生地など。華やかな素材がお祝いの席にピッタリです。

デザイン性の高いものを選ぶ

地味な装いに見せないために、デザイン性の高いものを選ぶこともポイントです。シンプルなパンツスタイルは、カジュアルな印象を与えやすいため、華やかに仕上げるならメリハリが出やすいウエストマークされているものや、ギャザーのあるドレープパンツなどがおすすめ！

裾が広めのワイドパンツタイプもオシャレですよ。タイトなシルエットのパンツドレスを選ぶと、大人っぽくスタイリッシュな雰囲気に仕上がります。

ヒールで美しく

結婚式では、靴はつま先が隠れるヒールのあるパンプスを合わせるのが一般的です。高さが3cm以上あるピンヒールを履けば、パンツスタイルでも女性らしい印象になります。

パンツスタイルで結婚式に行くのであれば、ヒールを履いた状態でバランスよく見えるか、あらかじめチェックしておくことが大事です。

本番でヒールを履いたときにベストなバランスになるように、ヒールを履いた状態での裾丈を調節しておきましょう。

パンツスタイルをよりおしゃれに着こなすためのお呼ばれヘアを、【結婚式のお呼ばれヘア】好印象の髪型や人気のヘアアクセをご紹介♡で解説していますのでぜひチェックしてみてください。

おわりに

マナーとは、個人相手ではなく大勢の人たちに気を配って行動すること。集団の中で円滑に過ごすために、気持ちの良い行動をすることを指します。

マナーを守りつつ、さまざまな着こなしを楽しんでくださいね。