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    多種多様な現代に沿った、さまざまな結婚の形をご紹介します。

    はじめに

    現代ではさまざまな考え方や働き方、生き方が認められるようになってきました。女性の社会進出や共稼ぎ夫婦の増加などによって、結婚もいろんな形が生まれてきています。

     

    そんな多種多様な時代に沿った、結婚の在り方をご紹介していきます。

    法的に婚姻関係にあるもの

    共生婚

    共生婚とは、法的に婚姻関係は結んで同じ家に住んでいますが、男女の関係ではなく「ルームメイト」のような割り切った生活を共にすることです。

     

    共生婚は、「夫婦」という肩書があるため、親からの「早く結婚を」という催促も関係ありません。男友達との同居とあまり変わりないように思いますが、「正式な夫婦」という肩書が様々なところに影響を与えることになります。

     

    共生婚は、部屋は個々で持つことになります。エアコンもテレビも一人ひとつずつあり、食事も一緒にすることはめったにありません。

     

    夫婦であることの社会的メリットは受け取りつつ、プライベートを確保し、極力お互いに干渉せず暮らせます。

     

    趣味も自分の時間も、働き方も無理に変えなくていいため、結婚したらいろいろと縛られるという我慢をすることが少なくすむというメリットがあります。

    週末婚

    週末の1~2日だけ会う夫婦のこと。単身赴任でも週末だけ会っているなら、週末婚と言えるそうです。

     

    いきなり同居するのではなく、お互いのペースに慣れるように、慣らし期間という意味合いで週末だけ会う形で始まったそうです。

     

    近年は、共働きが多くなってきたこともあり、女性もキャリアを諦めたくない人が増え、自立した女性やキャリア志向がある女性が結婚する場合にも週末婚が増えています。

     

    結婚しても自分の時間や場所、ペースを確保したい方におすすめです。

    別居婚

    別居婚とは、入籍して正式に夫婦となっても同居せず、別々に暮らす夫婦の形のことです。

     

    別居というと、夫婦仲が悪いというイメージを抱く人も少なくありませんが、必ずしもそうではありません。

     

    たとえば、同じマンションに2つの部屋を借りて好きなときに行き来したり、近所に住んで週末だけ会ったりしているパターンもあります。

     

    夫婦仲が悪くなって別居する場合とは異なり、夫婦関係は円満であることが前提。お互いが一人暮らしをしながら、必要な時に会うので自由を維持できます。

     

    相手の生活感を感じない分、いつまでも一人暮らしで空間をひとりじめできます。

    おめでた婚

    できちゃった結婚、デキ婚、授かり婚などさまざまなな言葉があります。交際している男女が妊娠をきっかけに結婚することを言います。

     

    今や4組に1組が「おめでた婚」というので、今では妊娠をきっかけに結婚を決めるカップルは珍しくありません。

     

    嬉しさ2倍のはずだけど「いきなりすぎて親や周囲の人にどう伝えよう?」など報告の仕方に悩む声もありますが、結婚と孫が一気に押し寄せて幸せいっぱいというご両親の声もあります。

     

    一般的に妊娠5ヶ月~7ヶ月の安定期の時期に式を挙げるのがベストだと言われていますが、結婚の準備に、子供を迎える準備と忙しいので体調と相談しながら決めていきましょう。

    通い婚

    平安時代には一般的だった通い婚。通い婚とは、それぞれが別々の場所で住み、お互いが会いたい時に会う結婚生活を言います。

     

    以前は結婚すると働き方を変え、勤務時間の短いパート勤務に変わる女性が主流でしたが、現在は結婚前と同じ勤務形態で勤務する女性が多く見られます。なので、通い婚のスタイルを選択する夫婦も珍しくありません。

     

    仕事に打ち込みたい、長く続けたい趣味を持っている、自分のプライベートな時間を優先したいと考えるタイプの女性にはおすすめ。

     

    通い婚は夫・妻双方、自分のペースを守った生活が送れることでストレスがたまりにくいというメリットがあります。

    卒婚

    卒婚とは、離婚手続きをしないまま、そして別居もしないまま、夫婦が別々の人生を歩むということです。

     

    同じ家に住んでいるだけで、対外的に夫婦としても振る舞うことがなくなるため、仮面夫婦とは違います。同居人に近い存在と言えるでしょう。

     

    離婚をする際の煩わしい手続きが必要ないのが魅力です。卒婚をしても相続権はあります。

     

    専業主婦(主夫)である、または自活できるほどの収入がない場合には、卒婚を選んだ方が生活の安定に繋がるかもしれません。

     

    経済的に自立している夫婦同士であっても、卒婚を選択すれば、どちらかがケガや病気などで働けなくなった場合に支え合える可能性があります。

     

    卒婚をするとお互いの自由を尊重することになるので、夫婦げんかも極力なくなります。

     

    50代を過ぎ、子供が手から離れて2人に戻った時に、卒婚を選択する夫婦が増えてきています。

    法的に婚姻関係にないもの

    事実婚

    婚姻届は出さずに、社会的には結婚している夫婦同様の状態です。

     

    お互いに結婚の意思もあり、長期間に渡って同棲生活を送っているのならば、結婚している状態と同じであり事実婚と認められます。

     

    自分の性は変わらずそのまま名乗ることができ、もちろん別れてもバツはつきません。

     

    ですが、事実婚の場合は相続権が認められておらず、相手の名義で所持している不動産や預貯金などの財産も原則引き継げません。

     

    お互いに財産を残すためには、遺言書による遺贈、生前贈与、死因贈与などの方法がありますが、法律婚している配偶者が相続・贈与した場合に受けられる相続税・贈与税の各種特例や控除は、事実婚では受けることができません。

    同性婚

    同性同士で結婚することをいいます。

     

    2021年(令和3年)4月1日現在では、日本国内において同性結婚は法的に認められてはいません。

     

    しかし、世界で見ると同性婚を認める風潮が高まっています。2019年では、27カ国、世界の約20%の国で同性婚やパートナーシップ証明を認めています。

     

    パートナーシップ証明とは、法的な拘束力はないものの、婚姻したカップルと類似の権限を与えるというものです。日本では全国で24自治体が証明を認めています。

    おわりに

    現在は法的に夫婦となったとしても、必ずしも夫婦が同じ屋根の下で住まなくてはならないという、古めかしい定義を守る必要はありません。

     

    お互いの仕事、家庭環境によって、それぞれが自由な発想で生活スタイルを選ぶことができる時代となっています。

     

    お互いにとってベストな関係が築けるといいですね♪

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